トレーニーの皆さん、今日も筋トレに励んでいますか?
トレーニングをやるうえで健康な体を維持することは必須項目。
なので、食事や睡眠には気を使っている方も多いと思います。
また、自分の心身状態を知るのに健康診断は大事ですが、検査項目の一つである、腎機能の「クレアチニン」と「尿素窒素」という項目は気にしているでしょうか?
実はこの項目、筋トレしている人にはとても密接な関係があるんです!
もしかしたらすでに健康診断で引っかかってしまって、この記事を読んで下さっているかもしれませんね。
そんな人や、いままで気にもしなかったという方でも、
・クレアチニンとはいったい何?
・トレーニーとどんな関係があるの?
・もし引っかかったらどうすればいい?
このような疑問を基礎知識、そして実際に引っかかった私の経験も踏まえて分かりやすく説明していきます!
クレアチニンや尿素窒素とは?
クレアチニンが高いと言われてもいったいどんなものか分からないからイメージが湧かない…
と思いますよね。
診断結果には難しい用語ばかりが並んでいて、詳しい説明は書かれていません。
なので、クレアチニンと尿素窒素の関係を説明していきます。
クレアチニンと尿素窒素は腎機能が低下しているかどうかを測る指標になっていますが、まずは腎臓の役割からみていくことにしましょう!
腎臓はにぎりこぶしほどの大きさで、背中の腰あたりに左右1つずつあります。
そして太い血管が2本つながっていて、大量の血液が腎臓に送られます。
腎臓の中はどうなっているのかというと、「糸球体」という毛細血管のかたまりがつまっています。
そして一番の仕事である尿を作っている腎臓ですが、ただ作っているわけではなく、腎臓内で人間の体にとって必要なもの、不要なものの分別作業を行っているのです!
順序としては、
①血液がフィルターの役目である糸球体に入る。
②ろ過されて、フィルターを通り抜けたものの中身をチェックし、必要なものを回収。
③必要なものは静脈をとおって戻され、不要なものはそのまま尿となって体の外に排出される。
これが腎臓のはたらきです!
そして尿と一緒に排出される人間にとって不要なものというのが、「クレアチニン」と「尿素窒素」なんですね。
クレアチニン…筋肉の活動時に代謝物質として出る老廃物。
尿素窒素…血中の尿素のなかに含まれている窒素量のことで、有害なアンモニアを無毒化した結果できた老廃物。
どちらも人間にとって不要なものですので、腎臓が正常に働いていると、尿として排出されるのですが、腎機能が低下していると、排出されにくくなるので、基準値が高くなっていくということになっていきます。
トレーニーとどんな関係があるの?
冒頭に、筋トレしている方にとっては密接な関係があると言いましたが、なぜ深いかかわりがあるのでしょう?
それは、クレアチニンは筋肉の代謝時に発生、尿素窒素はたんぱく質の代謝時に発生と、一般の人よりも多く代謝されますから、自然と値も高くなる傾向にあるんです!
クレアチニンと尿素窒素は腎機能が低下していないか判断するための指標といいましたが、
尿素窒素はたんぱく質を過剰摂取すると、高くなる傾向があり、
(食事によって影響されやすい)
またクレアチニンも短期的な食事内容には影響されませんが、筋肉繊維を壊して修復を繰り返す筋トレ、つまり代謝が一般の人よりも多いと、これまた基準値が高くなります。
なので、一般の人ならこの「クレアチニン」と「尿素窒素」の値だけで腎機能が正常かどうかが判別できますが、トレーニーは本当に腎臓が悪いのか、ただの筋トレの影響なのかが判別しにくいわけですね。
なので、もし基準値に引っかかったら、この見分けをつけるために、精密に検査してもらう必要があります。
基準値以上になった私の体験談
ここでわたしが実際に健康診断で引っかかったときの体験談を少しお話します。
これが健康診断の検査結果です。
【基準値】
尿素窒素 :8.0~22.0
クレアチニン:1.10以下(男性)、0.70以下(女性)
に対し、
尿素窒素 :28.7
クレアチニン:1.40
なので、大幅に超えてしまってますね。
「すぐに検査結果の説明を受けてください」
ということで、後日また診療所へうかがい説明をうけました。
まず疑われる原因の一つとして、「脱水していないか」でした。
前日や当日に水分が不足すると、基準値以上になることがあるのですが、普段から水分はどれくらいとっていますか?
この腎機能、脱水でも基準値が高くなりがちなんですね!
次に言われたのが、やはり筋トレしているかでした。
筋トレはいつごろから始めていますか?
なので、2年半くらいはやっています。
と答えました。
そこで、今度は私からの質問を投げかけました。
入社時の健康診断(2016年4月)では腎機能まで分析させてもらったのですが、それから3年ごとになるので、今回初めて引っかかったのだと思われます。
おい!それじゃ健康診断の意味がないだろ(笑)
これじゃ、いつごろから基準値以上になったか判断できないってことなんですよね~。
悪化していなければいいですけど…
とりあえず、今回の検査では原因は特定できないので、紹介状を書いてもらい、大きな病院詳しい検査をしてもらうことにしました。
そして現在は、詳しく検査をしている真っ最中です!
こちらも随時記事として書いていきますね。
総合病院での精密検査のながれや蓄尿検査の内容をまとめましたので、気になる方はご覧ください!
もし引っかかった場合は?
やはり、詳しく医者に調べてもらうことが第一ですね!
「クレアチニン」と「尿素窒素」検査だけでは、ほんとに腎機能が異常かどうかははっきりと断定することができません。
筋肉量が多いから基準値以上なだけ。
この油断がもし命取りで、腎機能は復活することはないですので、手遅れとなってしまいます。
また、その心身状態で筋トレしても集中できませんからね。
自分の健康が成り立ってこそ、筋トレでも最大のパフォーマンスが発揮できます。
もし引っかかってしまったら、大きな病院できちんと検査してもらいましょう!
まとめ
最後に要点をまとめますと、
・クレアチニンと尿素窒素は腎機能が低下しているかの指標となる。
・クレアチニンは筋肉の活動時に代謝物質として出る老廃物。
・尿素窒素は有害なアンモニアを無毒化した結果できた老廃物。
・トレーニーは一般の人よりも多く代謝量が多いため、自然と値も高くなる傾向にある。
・腎臓が低下してるのか、筋トレによるものかを見分ける為に、早めに詳しく検査してもらう。
筋トレしている人にとって大事な項目であることが分かっていただけたでしょうか?
健康診断をうけたら、しっかりとこの項目を気にしてもらって、もし基準値以上であったら早めに詳しく検査してもらいましょう!
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