最近よく耳にする「5G」という言葉。
5Gって言っても、通信速度が速くなるだけ
と、なんとなーくで理解しているのではないでしょうか？
しかし5Gの到来により、通信がより快適になるだけでなく、会社での働き方や医療など、私たちと大きく密接している事がガラッと変えてしまうほどの影響力を持っているのです！
今回の記事を読むことで、
・5Gとは一体何なのか
・私たちの生活がどう変わっていくの？
・いつ頃5Gが使えるのか
が理解できるかと思います。
着々と整備を進めており、5Gという未知なる世界はすぐ目の前に来ています。
本格的にやってくる前に、乗り遅れないよう、準備をしましょう！
目次
５Gとは一体何なのか
5Gとは、4G（LTE）の次世代となる「第5世代移動通信システム」であります！
この5Gになる上で、重要なキーワードが3つあります。
それは「超高速・大容量」「低遅延」「多接続」です！
4G通信速度の約100倍！「超高速・大容量」
1つ目の特徴になる超高速ですが、具体的な数値で表すと、
下りは最低10G以上で最大20Gbpsまで。一方4Gはというと、0.1～1Gbpsですので、およそ100倍もの差があるわけです！
| 通信システム | 下り通信速度 |
| 5G | 10～20Gbps |
| 4G | 0.1～1Gbps |
通信速度で言われてもイメージが湧かない…
と思いますので、具体例を挙げると、
2時間の映画をダウンロードする場合、現在の4Gだと約5分かかりますが、
5Gですと、たったの3秒で済んでしまいます！
あくまで理論値でありますが、現在よりも通信速度はかなり高速化されるでしょう。
1ms以下と、タイムラグが発生しない「低遅延」
低遅延とは、データ伝送時に発生する時間の遅れが少ないことです。
今までビデオ通話やTVの中継などで、何か微妙にタイムラグが発生してやり取りしづらいなぁ
と感じる事はありませんでしたか？
それが5Gの低遅延化により、1ms以下となります。
人間は1msだとその遅れを認識することは出来ないので、タイムラグが発生していると感じなくなり、ストレスなくやり取りすることが出来ます！
下の動画は、NTTドコモとperfumeのコラボによるものです。
東京、ロンドン、ニューヨークと遠くにいながらも、リアルタイムで合成し3人とも同じステージにいるように感じてしまいます！
実はこれも5Gを使い、実現することが出来ました。
低遅延化がいかに凄いものか分かりやすいですよね！
100万個のデバイスと通信可能！「多接続」
これはスマホや周辺機器など、様々なデバイスと同時に大量接続できるという意味です。
これは１k㎡当たり100万台も接続可能となります！
この多接続が何を大きく貢献するのかと言うと、一度に多くの人が通信する、例えばスポーツ会場やイベント会場などでも、パンクすることなく安定して接続することが出来ます。
また、この後くわしく説明していきますが、インターネットとモノが繋がるIoTの発展を加速させていきます！
1Gから4Gまでの歴史
5Gは第5世代移動通信システムであり、従来の移動通信システムと大きく異なると言いました。
では具体的にどのくらい変化するのか、5Gの魅力をもっと実感してもらうために、4Gまでの歴史を1つ1つ見ていきましょう。
ここから始まる！アナログ通信「1G」
1979年、日本で初めて1Gが運用開始されました。
この時の代表的なものと言えば、芸人の平野ノラさんが肩に提げている「ショルダーフォン」です！
もちろん出来るのは通話のみ、そして重さは3㎏もあるので、使用するのは、ビジネスマンがメインでした。
アナログからデジタルへ、「2G」
1993年、デジタル化により、メールやネットサービスも利用できるようになったことで、より身近な存在となりました！
この時の代表的なものは「ポケットベル」や「PHS」となります。
規格が世界共通に！「3G」
2Gまでは各国バラバラな通信方式システムでありましたが国際規格化され、2001年に日本でも3Gが運用されました。
データ通信も2Gと比べて高速化されウェブ閲覧も快適になり、ガラケー時代から一気にスマホ時代に突入することになります！
更に高速化・エリアも拡大！「4G」
現在の移動通信システムである4Gは、2012年に運用開始されました。
3Gよりも更に高速化、そして通信エリアも99％になり、スマホを手放すことが考えられないほど、身近になりました！
また高速・大容量化したことにより、音楽や動画配信などのストリーミングサービスが普及されましたね。
POINTLTEと4Gの違いは？
LTEはLongTermEvolutionから来ており、「長期間の発展を目指す技術」という意味です。
また、3Gから4Gへと変化する際の中継として3.9世代と言われており、厳密には違う技術なんですね。
しかし、4Gとほぼ似た技術のため、現在はLTEも4Gと呼んでいいとされ、スマホの表示もいつの間にか4Gに統一されるようになったのです！
IoT実現のために5Gが必要！
先ほど書いたように、4Gでは通信エリアが99％とほぼカバーしており、飽和状態になったと言われましたが、この5Gの登場により、国や政府も巻き込んで、急ピッチで準備を進めています。
なぜ5Gが急速に整備されているのでしょうか？
その理由の中に重要なキーワードとなるのが「IoT」です！
IoTとは、Internet of Thingsの略で、「物のインターネット化」という意味です。
この物とは、スマホやタブレットなどの通信デバイスはもちろん、家具・家電、建物、道路や信号、車などこの世のありとあらゆる存在が対象となります！
それだけインターネットに接続されるわけですから、現在の4Gでは限界が訪れてしまいます…
そこで5Gの特徴である、「超高速・大容量」「低遅延」「多接続」がIoT実現のための課題を解決してくれるのです！
５Gに変わると世界はどう変わる？
この5G、そしてIoTが普及することで、私たちの生活にどう影響するのでしょうか？
まずはイメージしやすいよう、こちらの動画をご覧ください！
いかがでしょうか。
この動画を見てめちゃくちゃワクワクしませんでした！？
動画の中でも紹介されましたが整理すると、
・リアルタイムでのスポーツ中継（様々な視点を好みに切り替え）
・自動運転化
・ドローンの無人操作
・遠隔での診療、ロボット代理での手術
・お店での無人販売化
・リアルタイム翻訳
・AR（拡張現実）
このような事が、5G、IoTの技術によって実現していくと予想されます。
5Gが始まるのは2019年末～2020年春頃
5Gが運用されるのは2020年頃とされています。
しかし、ドコモ、au、ソフトバンク、また楽天など、各社とも体験型プレサービスをしており、前倒しになる可能性があります。
ドコモは2019年秋に開催されるラグビーワールドカップで専用の端末を貸し出し、実際に5Gの魅力を体験できるように動いています！
本格的な5G運用は東京オリンピックが鍵！
また、日本は2020年に開催される、東京オリンピックまでには本格的に運用していきたいと考えており、先ほど紹介した、様々な角度から観戦出来るようなシステムも導入するかもしれません！
今回の東京オリンピックによって、スポーツ観戦の在り方がガラッと変わり、5Gの凄さが世界中に伝わるきっかけになりそうですね。
まとめ
5Gについてなんとなくイメージが付いたでしょうか？
この通信技術によって私たちの生活に大きな変化をもたらします！
そして現在では想像もつかないようなコンテンツも5Gによって創り出されていくでしょう。
もうすぐ実現されるので、常に最新情報を手に入れていきたいですね。
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